海中散策
博多湾ダイビング♪
海中散策 命キラリ 福岡・志賀島
19日は「海の日」。都心近くのダイビングポイントとして人気の福岡市東区の志賀島沿岸に潜ってみた。地上の騒々しさとは無縁の海中は、ほのぼのと生きる小さな生き物たちに彩られていた。
「穴から失礼、こんにちは」。おとぼけ顔でそんなふうに話し掛けてきそうなのはコケギンポ。顔は大人の小指のつめほど。皮弁(ひべん)と呼ばれる、おでこの小さな突起が愛らしい。
岩場の陰で華やかな色彩を放つのはハナイカ。人間を警戒してか、黄色や赤など目まぐるしく体の色を変える様は忍者のようだ。その近くではアオリイカの卵が波に揺れ、2−3週間後にはふ化するという。小さな命の数々が博多湾の豊かさを示しているようだった。