天候不順で野菜高騰

abalone2010-04-17

そりゃぁアナタ、キャベツ1個300円は買い控えるわぁ♪

天候不順で野菜高騰◆ガソリンも

財布に厳しい春

全国的な日照不足などの天候不順で県内でも野菜の価格が高騰したり、イベント開催が危ぶまれたりと、様々な影響が出ている。追い打ちをかけるようにガソリン価格も急上昇。大型連休を前に消費者の財布を直撃する事態が続き、小売りや観光業の関係者は頭を抱えている。

■キャベツは2倍

 甲府市中央卸売市場によると、13日の野菜の1キロあたりの卸売価格はキャベツが291円で、前年同日の2・04倍。レタスは1・87倍の296円。長ネギは1・76倍の115円と野菜類は軒並み高騰した。

 県内スーパー大手の「いちやまマート」は、価格の高さからキャベツの仕入れは例年の同じ時期の8割に抑えた。仕入れは1玉約300円だが、店頭には赤字覚悟で199円前後で並べている。昨年の同じ時期には99円の日もあったといい、ブロッコリーやレタスの仕入れ値も昨年の約1・5倍となった。販売量を増やすため、切り分け販売を多くする工夫をしている。

 同増坪店で買い物をしていた甲府市住吉の主婦向山さと子さん(56)は「キャベツが高いのでレタスに変えた。春キャベツがおいしい時期だけど、我慢しないと」と話していた。同店関係者は「高騰はまだ続くだろうが、天気のことだから仕方がない」と困惑気味に語った。

シバザクラ咲かず

 富士河口湖町本栖で17日から始まる「富士芝桜まつり」はこの寒さで肝心の約70万株のシバザクラが全く開花していない。例年、4月中旬には3〜5分咲きで、5月の大型連休には満開となるが、16日には雪が降り、融雪作業に追われた。

 同まつり事務局は花が咲いていないため20日まで入場を無料にする方針で、その後は開花状況に応じて決めるという。

 まつりは今年で3回目で期間中は30万人以上が訪れるが、担当者は「天気のことでどうにも出来ない」と肩を落としている。

■6週連続値上がり

 甲府市上石田のガソリンスタンドでは、3月末にレギュラーの店頭価格を130円台にした。現在はその時よりさらに5〜6円高くなった。男性店長(31)は「昨年の今頃と比べ、価格は25円位高い。売り上げも5%減った」と話す。

 石油情報センターによると、山梨の1リットルあたりのレギュラーの一般小売り価格の平均は12日時点で132・3円で、6週連続の値上がりだ。3月29日には130・6円となり、08年11月17日以来、約1年4か月ぶりに130円台に入った。米国や中国などの景気回復の期待感から原油の取引価格が上昇しているという。

 アルバイトの勤務時間を短縮して経費削減をしている同店の店長は、「今後、客の数や給油量に響いてくるだろう」と顔を曇らせた。給油に訪れた甲斐市宇津谷の看護師井上真紀子さん(51)は「野菜も上がり、厳しい。休みもあまり外出しないと思う」と話していた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20100416-OYT8T01373.htm