キルギス野党「政権掌握」 大統領は逃亡、略奪続く

キルギス野党「政権掌握」 大統領は逃亡、略奪続く
中央アジア・キルギスで起きた野党勢力の大規模デモを受け、野党指導者のオトゥンバエワ元外相代行は8日、治安機関を指揮下に置き、政権を掌握したと表明、暫定政権を樹立する意向を示した。バキエフ大統領は政府庁舎から姿を消し、所在不明となったほか首都では略奪行為が相次いだ。ロイター通信などが伝えた。
野党勢力はアフガニスタンの米軍などの支援拠点となっている米空軍基地の閉鎖を求めており、米国のアフガン戦略にも影響を与える可能性がある。
オトゥンバエワ氏は約半年間、暫定政権を自ら率いた上で、憲法を起草し、公正な選挙に向けて準備を整えると述べた。
ただ、非常事態が宣言されている首都ビシケクではデモ隊が暴徒化、商店や美術館などで略奪が続いている。ロシア・メディアによると、バキエフ氏は空路、キルギス南部オシに逃れたもようだが、野党の辞任要求を受け入れた様子はなく、混乱が収束に向かうかどうかは不明。
オトゥンバエワ氏は5年前、バキエフ氏とともに当時のアカエフ政権を倒した政変「チューリップ革命」を主導。
7日にはデモ隊に治安部隊が発砲。保健省は65人が死亡、約400人が負傷したとしている。