エチゼンクラゲ、空前の大発生 対馬沖

abalone2005-07-22

エチゼンクラゲ、空前の大発生 対馬

日本沿岸の漁業に大きな被害を及ぼす巨大な「エチゼンクラゲ」が、対馬沖で大量に出現していることが21日、広島大の上(うえ)真一教授(生物海洋学)らの調査でわかった。秋に向けて本州沿岸へ襲来する可能性が高い。定点観測地点の漁網にかかる数は、近年では最大規模といわれた03年の10倍ほどで、史上最悪のペースだという。

 エチゼンクラゲは、最大で傘の直径2メートル、重さ200キロ。成長した個体が漁網に大量に入り込むと、網を破ったり、網にかかった魚を傷つけたりする。

 上教授らは今月、東シナ海黄海などで生まれたクラゲの群れが北上する際の「通り道」となる対馬沖で調査をした。その結果、観測地点の定置網に、多い日は200〜300匹、少ない日でも20〜30匹の若いクラゲが入っていることが分かった。また、調査船による観測では、15メートル四方の海面に20匹以上が漂う地点もあった。

 03年の場合、7月下旬〜8月上旬に同海域で実施した調査では、定置網に入る数は1日当たり数匹にすぎなかったという。今年はこの10倍以上のペースになる。

 8月下旬には能登半島沖、9月末には青森県沿岸に押し寄せそうだ。いまのところ傘の直径が30〜50センチの若い個体が中心だが、2カ月後には直径80センチ〜1メートルに成長するという。

 上教授は「史上最大規模の大発生になることは間違いない。混入したクラゲを逃がす工夫を施した漁網を準備するなど、対策を急ぐべきだ」と警告している。

http://www.asahi.com/life/update/0722/001.html