宇宙から見える地球上の生物は?

abalone2007-03-29

海中の神秘伝えたい@高知新聞
http://www.kochinews.co.jp/07meditoku/07yariyu35.htm


>人工衛星から見える最も大きな人工物は万里の長城だというのは有名な話。
>ところで生物が作ったもので、衛星から見える巨大なものといえば、何かご存じですか?
>そう、さんご礁。
>グレートバリアリーフなんです。


万里の長城、実際は見えないらしいです。
確かに、さんご礁は、巨大生物です。w

ブログでサンゴ産卵情報
 目崎 拓真さん
 海中の神秘伝えたい

 東北大学大学院の理学研究科に在籍して、サンゴの研究をしています。05年度に、非常勤で幡多郡大月町の黒潮生物研究所で働いたことが縁で、一昨年、昨年と夏の間の約2カ月間、サンゴの産卵を観察する記事をブログに掲載しました。今年も大月へ行く予定です。

 7歳まで沖縄のサンゴの海辺で過ごし、高校2年の時、オーストラリアのグレートバリアリーフで暮らしたのがダイビングを始めたきっかけ。高知大に入り、サンゴ研究の道が開けました。

 人工衛星から見える最も大きな人工物は万里の長城だというのは有名な話。ところで生物が作ったもので、衛星から見える巨大なものといえば、何かご存じですか? そう、さんご礁。グレートバリアリーフなんです。

 海の中にある立体の造形美は神秘的です。触ったら石のように硬いが生きている。生物が石を作る不思議さにまず、魅力を感じました。観察のため夜潜ることが多いんですが、暗い海の中で、サンゴの一斉産卵を見ていると、星空の中にいるようですね。

 ブログの観察日記は、気軽に書けるし、反応があって、やりがいがあります。ダイビングの関係者も見てくれてるし。ホームページに比べて格段、情報伝達のスピードが速い印象があります。

 レイシガイというサンゴを食べる貝が列になって、別のサンゴへ移動しているのに出くわしました。ブログに掲載したら、研究者から写真を使わせてほしいと連絡がありました。インターネットは世界中からの知の集積で、研究の進む速度が加速度的にアップする期待があります。

 少しでも多くの人に、サンゴの産卵に立ち会ってもらい、その魅力に触れてほしいです。産卵時期の予想は難しいんですが、何とか予想が立てられるようにしたいですね。

 ずっと海に潜っていると、冬の水温が下がらなくなったことが実感できます。横浪半島周辺の海では、浅い所で特定のサンゴが、増えました。地球温暖化のせいなのか、それとも周期的なものかはよく分かりません。

 ただ、環境の変化が進行しているのは事実なので、海中の生き物を見るという身近なところから、変化の方向を読み取りたいと思ってます。

 黒潮生物研究所のブログのURLはhttp://kuroshio.blog.ocn.ne.jp/

 【写真説明】「サンゴの産卵を少しでも多くの人に見てほしい」と話す目崎さん(高知新聞社