チャリティーではなくジャスティス(正義)

abalone2005-08-27

「チャリティーではなくジャスティス(正義)」
「あなたのお金でなく声を下さい」がスローガン。
http://hottokenai.jp/

8/26、日本経済新聞朝刊に掲載されたホワイトバンドに関する記事について


本日(8/26/05)、日本経済新聞1面の「ネットと文明:自己主張の世紀」の記事のなかで、ホワイトバンドに関する記述に関し、複数お問い合わせをいただいておりますので、事実関係をご説明します。

記事のなかでは、「(ホワイトバンドの)代金は実費と団体運営費に消え、募金に回らないが…」と記載されています。確かに、「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン、および世界の貧困をなくそうというシンボルであるホワイトバンド運動は、これまでの「募金」キャンペーンとは一線を画すものです。

このキャンペーンは、善意によってなされる寄付や募金の価値を認めつつ、それだけでは世界の貧困はなくならないという教訓から出発しています。世界の貧困には、それを生み出す世界の構造の問題があり、それを変えることなくしては、いくら善意の寄付を積み上げても、貧困を生み出す速度には追いつけないのです。「ほっとけない」と連動している世界各国のキャンペーンでは、それゆえに、「チャリティーではなくジャスティス(正義)を」、「あなたのお金でなく声をくださいという共通のスローガンを掲げています。

しかしながら、「代金は実費と団体運営費に消え」という言い方は、誤解を招く可能性があります。すでにこのウエブサイトで円グラフを使って公開していますように、いまのところ、ホワイトバンドの売り上げのうち、約3割はホワイトバンドの原価および製作経費として使われ、約4割は流通関連経費として使われています。残りの約3割を、「世界の貧困をなくすための活動費」に充てる予定です。この「世界の貧困をなくすための活動費」は、「団体運営費」とは異なり、明確な意図と目的をもって、キャンペーンの一環としてその目的を果たすために、「消える」ものではなく、「使われる」ものです。

こういったお金の使い方は、「チャリティー」には慣れていても、「ジャスティス」を求めるキャンぺーンには不馴れな日本において、目新しいものであり、それゆえ、受け入れにくいものかもしれません。

そうだとしても、世界の貧困をなくすには、貧困を生み出す構造を変える必要があります。そのためには、一方で政策(特に先進国の政策)を変えるようにと、NGOを中心にもっと声を大にする必要があり、もう一方で自分たちの政府が世界の貧困に対してどのような政策をもち、それをどのように変えていくことで貧困をなくすことに貢献できるのかについて、「考え、行動する」幅広い層の市民の目が求められています。「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンは、そういった声に力を与え、そういった目を養うことを目指し、日々活動を展開しているのです。

上記について、この記事を書いた記者の方にもあらためてご説明いたしましたことをみなさまにご報告申し上げます。

「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン事務局
事務局長 今田克司

http://hottokenai.jp/blog/archives/001_campaign_news/000575.html