不況下の接待、名古屋の場合

abalone2010-04-19

このご時勢「つたも」で懐石は無理っポ!
お弁当ぐらいならねぇ!
http://www.tsutamo.com/

料亭離れて「高級感」演出 不況下の接待、名古屋の場合

リーマン・ショック後の不況が長引くなかで、会社の交際費が過去10年間で3割ほど減っている。接待の代名詞だった料亭は先細り、高級感を売り出す焼き肉店や喫茶店に人気が集まる。一方、料亭は売り上げ減を食い止めるため、個人客を取り込んで生き残りをかける。「接待商戦」のあの手この手――。

■ラウンジつき高級焼き肉

 名古屋市の繁華街、錦地区にある焼き肉店「華火」。三重県コンサルティング会社の社長(66)が3月の夜、知人の大手メーカーの部長ら2人を個室に誘い、肉をあぶりながら接待をしていた。企業経営の話をした後、顧問契約の延長がほぼまとまった。1人あたり8千円を支払ったが、部長から帰り際に「肉がおいしく、店の雰囲気も良かった」と声をかけられた。

 同店は2008年に開店した。1階では自動ピアノがクラシックを奏で、2階は有名ブランド「スワロフスキー」のクリスタルガラスが天井から垂れる。3〜5階は「石」や「和紙」などのテーマで内装を凝らし、食後に無料で利用できるラウンジも備える。支払いは1人平均で約6900円。製薬会社や建設会社の客が多いという。

 社長は、不況下で売り上げが減少し、これまで使っていた料亭やクラブでの接待をやめた。店の経営者と知り合い、よく使うようになった。「普通の焼き肉店とは雰囲気が違うし、料亭の代わりとして十分に通用する」

■コーヒー最安で850円

 08年秋のリーマン・ショック以降、商談で利用する客が増えているというのが、同市瑞穂区の喫茶店「吉茶(きっちゃ)」。閑静な住宅地の一角にあり、一番安いコーヒーが1杯850円。「高級喫茶」として売り出す。

 加藤耕平店長(26)は「高くても、昼食代より安く済む」と手応えを感じる。

 店は05年に出した。店内はじゅうたん敷きで、中庭を囲む回廊式のつくりだ。個室を含めた16卓は、いすやテーブル、間仕切りを1セットごとに変える配慮もある。

 商談によく使う銀行員(49)は「雰囲気の良い応接間がいくつもある感じ。広々としていて、隣のお客様に聞かれたくない大事な話もゆっくりできる」と話す。

■弁当やイベントで穴埋め

 一方、客の激減で悲鳴を上げているのが料亭。同市中区栄のしにせ「つたも」は、2月の売り上げが2年前に比べ半分近くまでに落ち込んだ。

「夜なら1人3万円はかかる。不況で企業が安い店で接待しようと考えるのは当然で、戻ることはない」と店主の深田正雄さん(61)。売り上げ減を少しでも穴埋めするため、主婦層を狙って3千円前後の昼の弁当を出したり、落語や生演奏を楽しめるイベントを開いたりしている。

■10年で交際費26%減

 国税庁が3月に発表した統計によると、08年度に全国の会社が支出した交際費は3兆2261億円で、前年度より4.6%減。05、06年は前年に比べ微増していたが、10年前に比べ約26%も減った。景気低迷にリーマン・ショックなども加わったのが要因とみられる。

 接待事情に詳しい大阪府立大学橋爪紳也教授(都市文化論)は「不況で料亭の接待が敬遠され、サラリーマンでも支払える飲食店に客が流れている。短時間で実を取ろうと、夜の接待から昼の商談に移る動きもあり、『接待文化』が変わりつつある」とみている。

http://www.asahi.com/national/update/0416/NGY201004160005.html