沈没事故から89年――愛の形見の指輪、海底から発見される

フローからスタンリーへ、1916年3月・・・・・
11/12 沈没事故から89年――愛の形見の指輪、海底から発見される
嵐で船が難破し、その際に死亡した乗組員へ妻から贈られたとみられる婚約指輪が、89年ぶりに海底から発見され、この乗組員の遺族の元に無事戻されたことを英国の大衆紙「デイリー・メール」が伝えた。
この指輪=写真上=は2ヵ月前、ヨーク在住のアマチュア・ダイバー、ピーター・ブレイディさん(51)が、オークニー諸島沖の沈没船スポットをダイビング中に、偶然海底から発見したものという。
このスポットには定期的に訪れているというブレイディさんは、はじめこの指輪を沈没船の機体の一部と考えたが、まもなくこれが金の指輪であることが判明。その指輪には「To Stanley from Flo, March 1916(フローからスタンリーへ、1916年3月)」という文字が刻まれてあったとされる。
この指輪のもつ意味深さを知ったブレイディさんは、ダイビング仲間のボブ・ハミルトンさん(61)と共に、1918年1月12日、吹雪の中で座礁し、沈没した「オーパル」号の乗組員死亡者188人のリストをインターネットで取得。各死亡者に関する説明欄にあった「フローレンス・キュービスの夫」という記載から、この指輪の持ち主であるスタンレー・キュービスさん(当時25歳)=写真下左、同右は妻のフローレンスさん=を割り出し、その遺族の追跡調査を始めたという。
この座礁事故による死亡者リストにはさらに、キュービスさんの出身地も記されていたものの、地元にはもはや親族はおらず、ようやく甥にあたるマルコム・キュービスさん(78)がヨーク近郊に住んでいることを突き止め、電話で連絡をとったとされる。
マルコムさんは「『オーパル号』の事故は昔から親戚内でよく話題にのぼっていたが、このような形で血縁者の形見に出会えるとは」と驚きをあらわにしたという。
なお、この指輪とキュービスさん夫妻の写真は、オークニー諸島の海洋博物館に同事故への追悼記念として寄付されるという。http://www.japanjournals.com/dailynews/071112/news071112_2.html