南極 棚氷の下で続々新種見つかる

abalone2007-02-26

「写真」
海底で発見されたコオリウオの一種
(アルフレッド・ウェゲナー研究所提供)


南極海ラーセン棚氷
さあ潜りに行くnya!w

南極 棚氷の下で続々新種見つかる

近年の気温上昇の影響で崩壊し、多くが消失した南極のラーセン棚氷に覆われていた海域で、12本の脚を持つヒトデや深海性の魚、新種とみられる甲殻類など珍しい生物を多数発見したと、ドイツやオーストラリアなどの国際研究チームが25日、発表した。

数年で生態系変化、進む温暖化に警鐘

大規模な棚氷崩壊により開けた海域の初の本格的な生物調査で、ほとんど知られていなかった氷の海に暮らす生物の姿が明らかになった。また、棚氷が失われてから5〜12年しかたっていないのに、深海で見つかる生物が浅い層に上がってきているなど、崩壊により生態系が予想を超える速度で変化していることも判明。研究者は「温暖化が進めば崩壊範囲が広がり、南極周辺の海の生態系に大打撃を与えるだろう」と警告している。

 研究は、国連などが10年計画で進める「海洋生物センサス」の一環。14カ国の研究者がドイツの観測船に乗り組み、今年1月に調べた結果、ゼラチン状のホヤやコオリウオの仲間、長い脚を持つヒトデ、深海に多いナマコの一種などを確認。これらの生物が比較的浅い海にまで生息範囲を広げていることが分かった。採集した1000種を超す生物の中には、体長10センチ近いヨコエビの仲間の甲殻類など、少なくとも30種の新種とみられる生物が含まれていた。

 同チームのアルフレッド・ウェゲナー極域海洋研究所(ドイツ)のジュリアン・グート博士は「棚氷の下の生態系は調査が難しく、分からないことばかりだった。温暖化など環境変動の生態系への影響を知る上で貴重なデータだ」としている。

予想超える速さ

■国際研究計画「南極海洋生物調査プログラム」のマイケル・シュトダート博士の話「棚氷の崩壊で強い光が差し込むようになって植物プランクトンが大発生し、これをきっかけに生態系の変化が急激に進んだと考えられる。多くの科学者の予測を超える速さで起こっているようだ。これが広がれば南極の生態系が大きな影響を受けることが懸念される」

 ■棚氷 南極大陸上から押し出された氷が海上に張り出し、表面が平らな台地状になった氷。南極半島周辺では1974年以降、1万3500平方キロもの棚氷が崩壊したとされる。ラーセン棚氷もその一部で、崩壊は10年ほど前から続いている。周辺では1940年代に比べ約2.5度の気温上昇が観測されている。棚氷の消失は大規模な海面上昇を招くと指摘されている。

http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070226/wdi070226000.htm