ジャワ島地震、死者3,500人超

死者の数字が右肩上がり…恐
ジャワ島地震、死者3500人超 国際社会の救援、本格化
インドネシアのジャワ島中部地震で、政府などによる被災者の救出作業は夜を徹して続き、AP通信によると、救急当局者は28日未明、死者が3500人超に上ったことを明らかにした。倒壊家屋の中に依然、多くの住民がいるとみられるが、機材の不足から作業は難航。国連や日本などは緊急支援を表明しており、国際社会の救援活動も本格化する。
地元メディアによると、震源に近い古都ジョクジャカルタの南部はれんが造りの家が多く、大半の家屋が倒壊。死傷者の多くは同地域に集中しており、当局者はロイター通信に「同地域だけで2000人以上が死亡した」と語った。ジョクジャカルタでは家屋を失った住民数千人がテントや寺院で夜を過ごした。倒壊を免れても「家に入るのが怖い」として、屋外にいる住民も多いという。
国営アンタラ通信によると、滑走路が破損し航空機の発着を中止していたジョクジャカルタの空港は28日未明までに補修を完了。午後にも運航を再開するが、援助物資の搬送を優先する。
日本外務省は医療関係者などで構成する緊急援助チームを同日朝、現地に派遣。在留邦人や日本人旅行客の安否確認を急ぐよう現地の大使館などに指示した。
米地質調査所(USGS)は震源の深さを当初発表の約17キロから約10キロに修正した後、約35キロと再修正。地震の規模はマグニチュード(M)6.3としている。
ジャワの地震 死者2700人超 現地ツアー各社中止
インドネシア・ジャワ島中部のジョクジャカルタ付近で二十七日午前五時五十四分(日本時間同七時五十四分)ごろ、マグニチュード(M)6・2の強い地震があった。同国社会省などによると、死者は二千七百二十七人、負傷者も三千人以上。多数の住民が倒壊建物の下敷きになっているとみられ、犠牲者が増える恐れがある。津波はなかった。
ジャカルタの日本大使館によると、二十七日午後、周辺に住む九十一人の在留邦人のうち半数の安全が確認された。約二十人の邦人観光客の安否確認作業が行われている。世界遺産のヒンズー教遺跡プランバナンに被害が出たかどうかの調査も続いている。
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インドネシアは産油国だが、石油産業への投資不足から二〇〇四年、輸入が輸出を上回る純輸入国に転じた。木材やゴム、コーヒーなどの資源も豊富だが、今回の被害地一帯にはプランバナンと同じ世界遺産の仏教遺跡ボロブドゥールなどがあり、観光も重要な産業だ。また旅行社の担当者によると、ジョクジャカルタは学園都市で、語学を学ぶのに大使館へ在留届を出さずに短期滞在する日本人の若者が多いという。
このため、ジョクジャカルタへのツアーは個人のほか、日本の旅行会社によるパッケージ旅行で訪れる団体客も少なくない。
実際、近畿日本ツーリストによると、地震発生時点で東京と大阪からのツアー客計八人がジョクジャカルタ特別州のホテルにいたが、全員無事だった。日本旅行も現地にいたツアー客三人の無事を確認。HISのツアー客三人は飛行機でジョクジャカルタ空港へ向かっていたが、別の空港に着陸。バリ島へ引き返している。
こうした状況を受け、各社はジョクジャカルタへのツアーを当面、見合わせることにした。近畿日本ツーリストは二十八日分、日本旅行は二十八、二十九日分を中止することを決定。HISは一週間程度のツアー中止を決定した。ツアーの再開については、各社とも被害状況を確認しながら決めるとしている。
ただ、二〇〇五年十月にバリ島で起きた爆弾テロ事件を機に、渡航に対し注意喚起しており、インドネシアへの旅行者は減っていた。このため、各社の業績に与える影響は軽微とみられる。
もっとも、今回の地震をはじめ〇四年十二月末のインド洋大津波(M9・0)に続く昨年三月二十八日のスマトラ島西部地震(M8・7)、十月のパキスタン北部地震(M7・6)など、いぜん天災は多い。被害にあわないよう海外旅行を見合わせる人が増えれば、業績への懸念も出てきそうだ。
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