東京地検、ライブドアを家宅捜索

abalone2006-01-16

東京地検ライブドアを家宅捜索 企業買収で風説流布容疑

インターネット関連サービス会社「ライブドア」の子会社が、株価をつり上げる目的で企業買収をめぐって不正な株取引をしたり、売上高を水増しした決算を公表するなどした疑いが強まり、東京地検特捜部は16日、証券取引等監視委員会と合同で証券取引法違反(偽計取引、風説の流布)の疑いで、東京都港区の六本木ヒルズにあるライブドア本社や堀江貴文(ほりえ・たかふみ)社長(33)の自宅マンションなどを家宅捜索した。

 特捜部は今後、堀江社長らから事情聴取し"IT時代の寵児"に率いられて短期間に急成長した新興企業の経営実態の解明を進める。

 ライブドアは17日未明「捜査に全面的に協力し、関係事実の調査・全容把握に全力を尽くしている」とのコメントを発表した。

 調べによると、ライブドアが約75%の株を持つ「バリュークリックジャパン」(東京、現ライブドアマーケティング)は2004年10月25日、株式等価交換による出版社「マネーライフ」(東京)の完全子会社化を発表したが、この株式交換が不正な取引だった疑いがあるという。

 またバリュークリックは同年11月に発表した決算短信で、売上高や経常利益などを水増しして経営状態が実際より良いように見せ、株価を上げようとした風説の流布の疑いも持たれている。

 同年10月25日の終値が1株17万9000円だったバリュークリックの株価は、決算短信発表を経て、翌月24日の終値が44万5000円まで高騰した。その後、同社株は分割された。

 ライブドアの株価も、同年10月25日の1株360円(終値)から翌月5日には474円(同)となった。

 特捜部はライブドアマーケティング代表取締役を兼務しているライブドア役員の横浜市港北区にある自宅も捜索。組織的に実行されたとみて、ライブドア本体やライブドアマーケティング取締役を兼務する堀江社長の関与の有無についても捜査している。

 堀江社長は捜索前、民放の取材に「心当たりはない」と話していた。

 ライブドアは2000年4月に東証の新興企業向け市場、マザーズに上場。堀江社長は04年、プロ野球への参入を目指したが失敗した。ネット広告会社などを子会社化し、企業の合併・買収(M&A)を積極的に進め、昨年はフジテレビへの影響力を狙って、同社の大株主だったニッポン放送株を大量保有して注目を集めた。

 同年9月の衆院選堀江社長は広島6区に無所属で出馬し、落選した。


ライブドアめぐる動き≫

 1996年4月 東京都港区にホームページ制作会社オン・ザ・エッヂ設立
 2000年4月 東京証券取引所マザーズ市場に株式上場
 02年11月 プロバイダー(接続業者)のライブドアの営業譲受
 04年2月 ライブドアへ社名変更
 3月 株式公開買い付け(TOB)により日本グローバル証券を子会社化
 6月 プロ野球近鉄球団買収の意向示すが、近鉄側拒否
 7月 日本グローバル証券がライブドア証券に社名変更
 05年2月 ライブドアニッポン放送株の約35%を取得、同社筆頭株主
 3月 東京地裁ライブドアが申し立てたニッポン放送新株予約権発行差し止めを認める仮処分決定、ライブドアニッポン放送株の50%超を確保、東京高裁がニッポン放送の抗告棄却
 4月 フジテレビと和解
 9月 堀江貴文(ほりえ・たかふみ)社長が衆院選広島6区に出馬したが、落選
 06年1月16日 東京地検特捜部がライブドア堀江社長の自宅マンションなどを家宅捜索

http://www.sankei.co.jp/news/060116/sha090.htm