シークワーサー
売れてるんだ!
「シークワーサー」品不足深刻…
甘酸っぱくミカンより小ぶりの沖縄県特産品「シークワーサー」が品不足に陥っている。リウマチ予防効果などが期待できることから消費者の熱い注目を集め、関連商品が売れているものの、産地や出荷期間が限られ、大量生産ができないためだ。
「シークワーサーで割った泡盛やサワーを注文するお客さんが増えてきた」と、大阪市内で沖縄料理店「海人」を経営する比嘉隆裕さんは話す。
シークワーサーは、沖縄ブームの追い風を受け、4、5年前から需要が大きく伸びた。県園芸振興課によると、出荷量は2001年の約1000トンから03年には1640トンに拡大。農家の出荷価格もここ10年で3倍程度に値上がりしている。
さらに、動物実験でがんの転移抑制効果やリウマチ予防にも効果的なことが分かったほか、血糖値の低下が見込まれるとの報告も出ており、健康ブームにも乗って需要を伸ばした。
ただ、人気が出るまでは1年おきの生産。「野放しに近い状態で山になっている果実をそのまま採るようなものだった」(JAおきなわ)という。一定条件の土壌でしか良く育たないため、沖縄県名護市や大宜味村、鹿児島県の奄美大島など特定地域での生産に限定されている。加工用のものは出荷時期が冬の2、3カ月と短く、果汁を使った商品を扱うメーカーは調達に苦労している。
県園芸振興課は「沖縄料理ブームも後押ししており、シークワーサーの人気を一過性のものにせず、いかに定着させるかが課題だ」とする一方「簡単に増産できないのが悔しい」と、自然の恵みを商売につなげるのに懸命だ。